児童館運営協議会
いままで独立していた児童館機能が学校に入ることについて話し合いました。子どもたちの安全を考えると、学校が一番良いという方も結構います。また、不審者の情報がうまく伝わらなかった事なども話題にもなります。行政も学校も保護者も、安全、安心という事に対して敏感になっています。
子どもたちの安全が大事なのはあたりまえのことです。ただ、子どもたちの生活の場を一日中、学校に閉じ込めてしまい、門を施錠し、外部からの訪問者を防犯カメラでチックしているというのは、どうでしょうか。これまで毎日子どもの成長を見てきた外部の大人である児童館職員を削り、ボランティア的な地域の人やアルバイトの人だけで子どもたちの放課後を見るというのはどうなのでしょう。この会ではいろいろな立場の人の意見が聞けるので、様々な意見を参考にしたいと思います。
午後、犯罪被害者の方の集まりに行きました。
そこで大変うれしい事がありました。昨年1年間あまり、私を含む犯罪被害者等の皆さんが、自分たちが裁判時に経験した裁判制度の不備な点等を法制審議会の委員の方に盛り込むようにお願いをしてきたことが認められて、今度、国の法律が変わることになります。
まだ決定ではないので詳細は申し上げられませんが、他の国より30年も遅れていたこの国の裁判の仕組みに、小さな風穴を開けることができました。その中にはうちの娘が経験した裁判制度の不備も含まれています。娘はずっとそのことにこだわり「国の制度もおかしい」といい続けていました。普通の中学生が「この世の中はおかしい」と思ったことが、国の法律を変えるところまできたことは、本当に画期的なことだと思います。
もちろん法律を改正するまでには、今後多くの人の何重にもなる審議があります。しかし、「これはおかしい」と思う人の気持ちがなければ改定作業は始まらないのです。
「現場から自分たちが暮らしやすいように法律を変えて行く」と私はいつも思っています。しかし多くの人は、国や行政が決めたことは、たとえ現場とかけ離れた状態でも、目をつぶり我慢をすることが「あたりまえ」という行動をとってきています。
今回、世の中で一番弱い立場だった犯罪被害者等が「おかしい」と思っていた国の制度を、自分たちの発言で変えることができました。あたりまえのように見えますが、大変に画期的であり、うれしいことでした。
法律となって公表された後、また詳しく詳細説明いたします。