衆議院法務委員会傍聴
衆議院本会議傍聴
衆議院法務委員会で刑事訴訟法などの関連法改正案を与党の自民・公明両党による修正の上、可決しました。その後、本会議に緊急上程され、可決しました。被害者参加制度に難色を見せていた民主党も修正案を出し否決されましたが、結局、与党の修正案に賛成しました。
今後、参議院での審議がありますが、ほぼ今国会中に成立することになるでしょう。長い間、全く忘れられていた存在であった被害者の権利が大きく認められました。被害者の権利のために運動を重ね、今国会の法務委員会も何度も傍聴していた私たち被害者には本当にうれしい瞬間でした。海外視察、署名運動、シンポジュウム等、何年にも及ぶ被害者たちの運動が身を結びました。その中心となって運動をされてきた犯罪被害者の会「あすの会」の代表の岡村氏は法案可決後、泣いていました。
岡村代表は、破綻した山一証券の弁護を担当された弁護士で、株取引で損をし山一を恨んで岡本弁護士を尋ねて来た人間によって、応対に出られた奥様を殺されてしまったのです。「私たちは(犯罪にあった後も裁判やその他諸々の被害で)ひどい目にあいました。でも、こんなひどい目にはこれから犯罪に遭遇した人たちを合わすわけにはいかない。今まではひどくても、あすからは良くしなければならない。そんな思いでこの『あすの会』の名前があるのです。」とおっしゃいました。ご高齢にも関わらず、犯罪被害者たちの権利と利益のために、わが身を捨ててずっと頑張ってこられました。自分の得にもならないことに、そこまで頑張れるのかと思うほどの身を粉にした働きぶりでした。自分は何も得をしない、殺されてしまった奥様が帰ってくるわけでもない。しかし、自分が経験した苦しみだけは他の人にさせたくないという一念の素晴しい方です。皆感謝で言葉もありません。
また、犯罪被害者たちの立場を理解して、法案成立のために尽力を頂いた自民党の上川陽子代議士には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
上川陽子先生を囲んで、国会内にて(写真)