認知症対応型共同生活介護施設「コル・テンポ薬師の家」が中野区新井に完成し、その内覧会に行ってきました。
グループホームらしく、家庭的な雰囲気で、キッチンそして皆が集まるリビングも和室も、普通のお宅のような作りでした。商店街と薬師様も目の前にあり、とても環境の良い場所です。入居予定者(定員15人)は内覧会の前に決まってしまうほど、好調のスタートです。このグループホームはNPO「中野の和」が土地を購入するところからすべて自分たちで立ち上げたものです。
ここの施設長の大畑さんと私は、介護保険制度が出来る前に介護保険の勉強会で顔を合わせて以来、高齢者問題、教育問題、区の職員の不正打刻の問題など、数々のテーマを一緒に話し合ってきました。大畑さんはかつて中野区の教育委員も歴任し、現在は高齢者の訪問介護の事業所を立ち上げ運営されています。大変元気で精力的な女性です。
以前から「近藤さん、グループホームをやりたいのだけど、何処かに良い場所はないかしら」などと話されていましたが、その思いを具体化されました。夢をどんどん実現していくそのパワーには、本当に圧倒されてしまいます。
それでも現実は、ヘルパー不足の問題、NPOの経営の問題など、課題は多いと思われます。中野区も福祉や介護を、NPOや区民の力にまかせっきりにするのではなく、しっかりと見守り、支える体制を整えるべきと考えますが、区にはその姿勢がまだ見えてきていません。高齢者の数が増えると共に、認知症対応型の共同生活の場もますます必要になっていきます。
この「コル・テンポ薬師の家」が認知症の方に心地よく住み良い、その家族にとっては、安心して家族を預けられる場となるようになるように心から願います。
