中学校運動会
中学校の運動会でした。
うちの子どもが通う公立中学校の運動会は、走る競技が多いのです。以前に先生に伺ったところ、種目も生徒が決めているそうで、生徒の自主性を重んじていると言うことでした。
生徒たちは連日、自主的に朝練をしてクラス対抗のリレーに備えていました。以前授業見学した時、男子生徒の4分の1ぐらいが体育の時間見学していたのが気になり、リレーの練習の様子を子どもに聞いてみました。走るのが遅かったり、うまくバトンを渡せなかったりする生徒は、足の速い生徒に怒られているそうです。足の早い生徒が足の遅い生徒の優位に立って行われる運動会の練習とはどういうことなのかと思いながら、今日の日を迎えました。
毎日練習の成果か、うちの子どもは徒競走では1位になりました。しかし、足の早い生徒も遅い生徒も力を合わせて助け合い、最後は抱き合って勝利を喜び合う他校での運動会を私は毎年見てきたので、この学校の「足の遅い生徒には苦痛でしかない運動会」は、その子どもたちにとっても、生徒たちの連帯にとっても、問題があると思いました。
運動会の最後に、記録の早い生徒が個人的に表彰されました。最後まで「足のはやい子」だけのための運動会でした。運動ができるから、足が速いからと言っても、クラスを率いる立場になるにはあまりに未熟な生徒たちです。やはり、先生がクラスの和を大事にしてこそ運動会の価値があることを最初に指導する必要があると考えたのは私だけではないと思います。