京都市視察
午前
こども未来館
大山崎山荘美術館 見学。
こども未来館
大山崎山荘美術館
午後
京都市役所
「歩くまち・京都、交通まちづくりプラン」について
「京都市高校改革」について
説明を受けました。
「歩くまち・京都、交通まちづくりプラン」について
今の中学生の修学旅行では、京都の市内はバスではなくタクシーに乗り、数人に分かれて自由行動をすると聞いて、修学旅行もずいぶん贅沢になったものだと思っていましたが、実は、行政レベルで、観光地の交通規制を徹底した結果、外部から大型のバスなどを乗り入れさせない取組となったことを、今日の説明を聞いて理解しました。
日本を代表する国際文化観光都市京都に多くの人が来てもらえる仕組みづくりについて説明を受けました。
「京都市高校改革」について
今回の京都視察の一番の目的は、堀川高校でした。「堀川の奇跡」と言われるほど、全国で注目されている京都市立堀川高校が、どのようにしてできたのかを伺うことが目的です。
「京都の公立校は特色がないのが特色」「進学希望者は私学に流れる傾向が定着」と言う公教育不信の状況が京都では続いていました。そこに改革プロジェクト「京都市立高等学校21世紀構想委員会」(桝本教育長の諮問機関として、学識者、経済界、PTA、市民団体等幅広い市民からなる)が立ち上げられ、平成7年公教育改革に取り組み始めました。その改革の中心となる教師のコンセプトは「自分の子どもを行かせたい学校を作ろう」でした。長期間に渡り1校に同じ教師を配置し、責任を持たせました。また、大幅な予算アップを図り、高額な理系教育のための備品の整備など、生徒の探求意欲の向上に取り組みました。その結果、飛躍的な大学進学率、平成14年春、新学科1期生は240名の卒業生中106名が国公立大学に合格しました。その前年度は6名でした。また、堀川高校はスーパーサイエンスハイスクールとして理数系教育に力を入れていることから、生徒の研究が世界的な賞に輝くなどして世界からも注目を浴びているそうです。この「堀川の奇跡」を「京都の奇跡」として他校も広めるために現在取り組んでいるそうです。国が教育に予算を付ける、教育委員会が公教育の改革に真剣に取り組む、教師が自分の子どもを育てるつもりで理想の学校をつくる、この3つが連携したことで堀川高校は素晴しい学校になったのだと私は思いました。堀川高校の偏差値を聞きました。偏差値は72だそうです。
京都まなびの街、生き方探究館
タクシーで移動し、学校跡地を活用して作られている「京都まなびの街、生き方探究館」を視察しました。行政が管理運営するキッザ二アのような職業を体験できる学びの場所でした。子どもたちは、学校の授業の一環としてここを訪れ、職業に就く体験ができます。子どもたちが店員や事務員になる商店の内装はすべて企業が負担したそうです。運営も、市の職員と企業からも派遣されたボランティア、PTA、地域の方など、とても多くの大人が子どもたちを手伝い、支えていました。学校の跡地を使い、新たに子どもたちに学びの場を提供している試みと、企業を取り入れるその新たな造りに、感心しました。
第一生命
ワタベウエディング
2階、ファイナンスパーク(中学1、2年生対象)には21業種19ブースがあります。
セコム
3階、スチューデントシティ(小学校5年生対象)には12業種の12ブースがあります。
子どもたちは、これらの本物とそっくりな店舗の中で、消費者役と企業役に分かれて、それぞれの立場を体験します。
もう1件、学校跡地を「京都芸術センター」として使っている場所を見学して東京に帰ってきました。
今回私は初めて、他の会派と一緒に会派視察に行きました。大変ハードなスケジュールでしたが、学ぶことはたくさんありました。行く前に、この地方都市行政視察は、政務調査費とは別に旅費が出ることを知りました。京都1泊2日で運賃、宿泊料、日当で40400円でした。日当3000円も付きます。
私は議員個人の政務調査費で行けばよいのではないかと主張しましたが、1人だけ政務調査費からの出費にする事はできませんでした。
無所属議員は、議会の決まり、運営を決める議会運営委員会に出ることもできません。議会に出席する度に支払われる費用弁償と行政視察のための日当は必要ないと私は考えますが、議会改革はなかなか進まないのが現状です。