第58回 社会を明るくする運動
「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行を防止し、罪を犯した人たち、非行暦のある少年たちの改善更生について理解を深め、犯罪や非行のない社会を築くことを目的とする全国的な運動です。中野区では保護司の方々が中心になって、毎年講演会などが行われています。昨年は、私は講師として招かれ、意義深い会の存在を知りました。今年は、中学のPTAの代表として講演を聞きました。
今年度の講師は、統合新校、中野区立緑野中学校の熊谷校長でした。「健全な子どもを育てるために」として、新校の現在の様子、なぜ、問題を起こす子どもが出るのか、など、中学生の子どもを持つ多くの保護者に聞いていただきたい内容の話でした。
質疑応答の時間に、私も質問させていただきました。
「子どもが勉強出来ないことを保護者は気にし過ぎる、と先生や周りの方はおしゃいます。しかし、目立たない普通の子は、学校にまじめに行ってはいても、勉強もできず、何においても褒められることもなく、自分の存在感のなさに辛さを感じています。他に何かに打ち込むものがあるのなら別ですが、毎日学校に通っている子が不登校の子より成績が悪ければ、保護者は「少しは勉強しろ」というしかないと思います。出来る子、問題を起こす子は学校での存在感はありますが、まじめで普通の子どもの学習環境にもう少し目を向けるべきではないでしょうか」と言う主旨の質問をしました。
校長先生は、そのような子どもたちに目を向けるよう、日頃教員を指導してくださっているそうです。新しい緑野中学校が、評判が良い理由の1つに、目立たない普通のまじめな子たちが、楽しく過ごせる学校、この大切なことにきちんと取り組んでいる成果があるのかもしれないと思いました。
その後、地区委員会会長菊池氏が、「万引きは犯罪です。以前はすぐに警察に連絡したりしませんでしたが、これから商店街は、すぐに警察に通報します。」と言う言葉がありました。万引きなどの犯罪行為をしても、親が「たかが万引きぐらい」に受け止め、結局犯罪を繰り返してしまう子どもたちを見ながら、青少年の育成に力を注いできた方の結論です。地域の方々が、青少年の健全育成に真剣に取り組んでいる姿を多くの保護者に見ていただきたい会でしたが、肝心な小・中学生の保護者は、なかなか集まりません。
元NDO(技術開発機構)職員のお話
同部屋の「生活者ネットワーク」の林議員に誘われ、「生活者ネットワーク」の集まりに参加しました。元NED職員の話を伺いました。
中野区が新聞に区民風車の建設を発表した時から、林議員も私も中野区が独自に他県に風車を持つ必要性があるのかと疑問に思い、今まで、議会でさまざまな質問をしてきました。今日は、外国の風力発電の導入量、採算性の問題などについて教えていただきました。
集まった方からは、「中野区が税金を投入してまで風車は要らない」と言う声が大半でした。CO2削減のために、区民が直接係われる方法に税金を投入すべきだと思います。