市民オンブズパーソン中野の会合
3年前、病気欠勤中の同僚職員のタイムカードを1ヶ月半不正打刻した幹部職員に対し、中野区のとった処罰は1ヶ月10%減給処分でした。この幹部職員は反省の態度も見せないまま、その後昇進しました。住民たちは、区に対し、住民監査請求、住民訴訟をして区と戦ってきました。高裁では、区長の責任を「違反行為に直結する行為をした」とし、区側の完全敗訴となりました。(6月26日高裁判決)
しかし区側は不正を認めず、むしろ正当化させようと、最高裁に上告しました。どんなに裁判が長引こうが、いくら交通費が必要になろうが、弁護士費用や区の職員の労務費がどれほどかかろうが、区側の裁判費用はすべて区民の税金で賄われます。自分たちは全く腹が痛みません。一方、住民側は必死にカンパを集め、資金をやりくりして、自分の仕事以外の事に貴重な時間をやりくりし、不正に使われた税金を区へ返還してもらおうと、区民のために裁判を続けているのです。区に上告され、今後について話し合いました。
この不正打刻をした職員は、現在、子ども施策を担う部署の部長となっています。
中野区にはお金がないと言っては、子どもたちの施設や子どもたちを取り巻く職員をどんどん削減しているのが、この部長の仕事内容です。中野区の子どもたちにかかるお金、人件費は、税金投入を極力抑える、一方、自分が不正し、税金が不正に多く使われたことには反省も無く、区の裁判費用はいくら払っても、何人の職員を煩わせても、自分には痛みがないから関係ない、という公務員としてあるまじき態度です。この職員に、健全な子どもたちの育成策を考えることが出来るのか、心底不安でなりません。