私は、父がずっと反対をしてきた「中野区が山梨県上野原町にスポーツ学習施設を建設するために土地を購入し、使えないまま、12億円以上の損金を出し、売却した問題」を総括質問しました。職員からは、区民の皆さんの声を聞いて決めたことだから、12億円、損をしても、区民に対して、申し訳ないと思う必要もないし、もちろん謝罪もありませんでした。
そして「そんな事を言っていたら、何にも決められないじゃあないか」と言う大政党からの野次も受けました。議会の決断で区民の税金を無駄使いし、区民に大きく損をさせても、それは「区民の声」だから仕方がないという理屈です。
教育委員会が、区民にとったアンケートに表れた、区民の多くは反対をしていた事実も提示しました。しかし、最終的な「区民の声」は、イコール「議員の多数決」なのです。確かに、皆さんが選んだ議員が賛成をし、購入したのですから、それは区民が決めたことです。その考え方は間違ってはいないかもしれません。
しかし、自分たちの政策判断で、目的も達せず、12億円以上もの損金を出し、それでもなお、「間違っていない」と威張っている態度は、私には全く理解できません。
多数決で区民が決めたこと、これですべてが決まっていく事を区民の皆さんがもう一度考えて、議員の政策決定にもっと敏感になっていただきたいと思います。