平成21年度第1回定例会
今日から3月23日まで35日間、平成21年度第1回定例会が始まりました。
今日は、定額給付金及び子育て応援特別手当の給付に要する事務費と定額給付金の給付時期に合わせて発行する「プレミアム付き商品券」の10%のプレミアム分、商品券の印刷代等を予算化するための「平成20年度中野区一般会計補正予算」の採決がありました。
中野区民の定額給付金給付額(見込み)・・・・・44億6132万円
世帯数183,389世帯(1月29日現在)
事務費 2億1054万8千円
子育て応援特別手当支給額(見込み) 7929万円
(対象となる子2200人)
中野区商店街振興組合連合会が発行する10%のプレミアム付き商品券の発行支援
5億5千万円(うち区負担5千万円)
予定スケジュール
申請書送付 3月11日(水)
申請の受付 3月13日から9月14日(月)まで6ヶ月間
給付金の給付 口座振込 3月30日(月)
現金給付 4月1日(木) 9時~4時まで窓口開設
地域センター (4月1日~4月16日)
区役所本庁舎 (4月17日~9月14日)
4月17日~4月30日は土・日・祝日も開設
定額給付金と子育て応援特別手当は国から100%の財源が下りてきて地方自治体が事務を行います。中野区は「どこの自治体よりも早く、年度内になんとしても定額給付金を区民に配りたい」と、本日始まったばかりの議会に先議での扱いで議案を提出しました。
この内容は区民生活部所管なので区民委員会も審議のため開かれました。公明党の議員からどこの自治体よりも早い取り組みをしてくれたことに感謝の言葉がありました。
私は以下の点を何点か質問しました。
●まだ国会で定額給付金そのものの法案が通っていないのに、なぜそんなに急ぐのか。
●もし、国会でこの法案が通らなかった時は、事務作業に雇う人材費やその他の経費が無駄になってしまう。そのリスクをどう考えるのか。
●定額給付金を推進する政党は「早くやって欲しい」など、それぞれの要求があるかも知れないが、行政はリスクのある懸案に急いで踏み出すこと必要はないのではないか。
まだ国会で決定されない前に、「どこの自治体よりも早く、急いで準備を始め、年度内には振り込み作業を始めたい。早く区民に配りたい」と言う区長の考え方は、私には理解できません。他の多くの自治体は「国会で法案が通ってから速やかに始める」と言います。当然の見解です。
小泉元首相も定額給付金に対し疑問発言をする等、国会の自民党の中からも様々な声がありますが、中野区の区長の「国会で法案が通っていなくても、とにかく急いで定額給付金を配る用意をして欲しい」と言う提案にほとんどの議員が賛成でした。
本会議で 賛成 自民14人・公明9人・共産6人・無所属4人
反対 無所属1人
退席 民主4人 無所属1人
賛成多数で、中野区はどこの自治体よりも早く定額給付金を配る議案にGOサインを出しました。
私はそもそも定額給付金に疑問を感じ、国民の税金はもっと有意義に遣われるべきだと考えています。賛成ではありませんが、国会の法案が通過してしまえば、それに反対しても仕方がないと思っていました。しかし、まだ国会で法案通過も見ないうちに、自治体の被るリスクを無視して年度内の給付開始を急ぐべきではないと思います。
悩みましたが、民主党と共に議会を退席しました。