主人の券で入ろうとすると「ご本人様でないと入れない」と言われました。現在、本当に不本意ながら名義の書き換えをしている最中です。
「この名前(近藤浩)を見ても入れてはもらえないのですか?」と上の人に確認をしてもらったところ入ることは許されました。
総会では西村社長他役員が前に座り、議案の説明をしました。まず大幅な当期損失になり、配当が無配であることを詫びました。
当期末処理損失が563,058,053,566円
資本準備金取崩額が507,239,563,504円
次期繰越損失は55,818,490,062円
また今期に社員が起こしたコモディテー取引の損失、新聞等では160億と言っていましたが、もっとあるようです。大変な金額の損失を謝罪し、今後リスク管理に力を入れていくとおっしゃっていました。そして会社には「信用力」が一番大切であるともおっしゃっていました。
一応の説明が終わると株主の質問を受け付けました。いろいろな質問が出たのですが、私も最後の方で一言申し上げました。以下その時私が述べた内容です。
「先程、先物取引について役員の皆さんで謝罪をし、これから危機管理に力を入れていく、信用力が大事だと社長はおっしゃいました。昨年、会社の商権の裁判に従事していた社員が会社の元上司に殺されると言う痛ましい事件がありましたが、被害者の家族に一切詫びずに、危機管理、信用力と言うのは全くおかしくないですか。JRだって謝罪をしている。
また巨額の損失を出しているにも関わらず、退任した監査役とこれから退任する監査役に退職慰労金を進呈することもおかしいと思いますし、真面目に働き、会社の仕事の裁判担当で殺された主人には全く詫びない、賠償もない。というのはどういうことなのですか。
株主は無配なのに取締役と監査役の報酬を取締役が月額1600万円から2400万円に、監査役が550万円から850万円に改定すると言う議案はおかしいと思います。
危機管理を本当に考えるなら、主人にきちんと詫びることから始めるべきではないですか。来年の株主総会までにきちんと謝っていただきたいと思いますがご見解をお聞かせください。」
西村社長は「近藤君の奥様、大変申し訳ない。」とおっしゃいましたが、それに続く言葉は裁判自体には問題がなかったような言い方をしていました。そして主人の件は「今後の参考にさせていただきます。ありがとうございます。」
信じられません。殺されて「参考」にされて、お礼を言われるというのはどういうことでしょうか。まるで謝罪になってはいませんでした。
私の次に質問をした方は「(主人の事件)こんなことがあったなど知らなかった。社長は何でも「すいませんでした。と頭を下げるが、下げ方もほんの少しで、謝ってなどいない。社長は日本で最低だ。」と、会社の役員への厚い優遇、役員たちの態度にカンカンに怒っていました。
しかし、議案は賛成多数で可決されました。一般株主は、自分たちは損をして無配でも、会社が大変な損失を出していても、監査役に慰労金をだし、役員の給与を上げることを大きな拍手で受け入れてしまうのですから、どうしょうもありません。外国人投資家が多い会社では当日議案を否決したところもあるそうです。株主総会に出て、おとなしい日本人が上の人のすることになんでも賛成してしまう、いやだと思いながらも長いものに巻かれていく、上は限りなく豊かに、下は限りなく貧しくなっていく、今の日本の状態そのものがここにあるのだなと感じました。
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夜、「今地震が起きた、その時中野は!!」と言う題名なのでぜひ防災特別委員会の副委員長として出席してくださいとの依頼があり、毎月、区政の勉強をしている会に出席しました。 この会には何度も出席しているのですが、今回はいつもより出席者が多かったように思えます。やはり地震対策には関心がある人が多いのでしょう。区民が自発的に集まって、区の職員と災害時のことを考えることはとてもいいことです。
区では建物の耐震診断に力を入れていますが、耐震補強をしなくてはならないと判断されてもお金がなければ補強することもできません。また、1人で動けない高齢者や障害を持つ方などを助け出す、ネットワークを作らなくてはなりません。行政では防災のマニアルはたくさん作っていますが、「地震が来たらとても危ない家に住んでいる人にどんな策をとれるか?」「災害弱者と言われる方々を助け出すシステム作りを早く進めること」など、行政も区民もその日が来る前にやらなくてはならないことがたくさんあります。